腰痛はさまざまな原因によって起こり、いくつかの原因が複合的に作用している場合もあります。

ギックリ腰は、腰を支える靭帯や筋肉への急な負担によって断裂が起こり、神経を圧迫することが原因とされており、腰が捻挫している状態です。慢性的な腰痛は、生活習慣が原因で起こることが多いです。肥満による腰への負担増加、姿勢の乱れによる筋肉バランスの崩れ、デスクワークなどの仕事による筋疲労、運動不足なども要因となりえます。

そして、腰痛の臨床研究が進んできた現在、その根本的な原因のほとんどが骨盤や背骨のゆがみから生じていることがわかってきています。骨盤や背骨は身体の土台であり、そこがゆがむと姿勢が悪くなり、血流などにも大きな悪影響を与えます。そして、骨盤や背骨は筋肉や神経をゆがませ、そのフィードバックが背骨や骨盤に戻ってきてさらに状態を悪化させていきます。こうした要因によって慢性的な腰痛が起こっているのです。

腰痛は、慢性化するとギックリ腰を起こしやすくなり、ヘルニアや坐骨神経痛につながる可能性があります。そして、すでにヘルニアになってしまった方の中には、腰痛を一生治らないものと思い込むことも少なくありません。ヘルニアは腰の骨が持っている自然な反りがなくなってしまったことが大きな原因になっていますので、反りを戻すとともに骨盤や背骨のゆがみを矯正することで、その多くが症状を劇的に改善できます。また、背骨を含めた矯正を行っているため、脊椎にあって神経を囲んでいる管である脊柱管が狭窄する腰部脊柱管狭窄症など、治療がきわめて難しいとされている病気の改善も期待できます。